どうも!最近タマゴかけご飯にハマる、たなりょうです!
(→instagram)
僕は浄水器を使って、まずこう思いました。
さっさと買えばよかったよ!!!
浄水器って、安心もあるんですが、めーちゃーめーちゃー便利。
そのへんの山からチョロチョロ流れる水を、汲んでは飲んで、汲んでは飲んで…
気が付きました
あれ?水持っていく必要、なくなったことない?
そう、沢さえあれば水は無限に手に入る。
しかしそれも、安心安全の浄水器があってこそ。
ということで、ここではアウトドア向けの浄水器を、しーっかりと紹介しようと思います!
そしてちゃんと、選んじゃダメなやつも紹介しておきますのでご安心を!
あ、「俺はそのまま飲んでやるぜ!」っていうワイルドな方はいらないかもしれません。
かく言う僕も、浄水器を買うまでは適当な沢から飲んでいたので笑
アウトドア浄水器の選び方
ポータブル浄水器(持ち運べるやつ)は、家庭用とアウトドア用に分けられます。
腹痛を起こしたくなければアウトドア用を選びましょう!
- 価格はたいてい高い
- 細菌を除去できる
- 水が出にくい
- 価格が安い
- 細菌除去はできない
- 水が出やすく使い易い
こういう場合、だいたい利点と欠点が分かれますよね。
家庭用は水道水を想定しているため、塩素除去機能や美味しく水を飲める機能に能力が振られています。
使い易さも意識するので、水は出やすく力いらずです。
ただ、アウトドアに向きません!
細菌や寄生虫を通さない
何はともあれこれ、最重要!
アウトドア用の浄水器は、フィルターの穴径が小さいので細菌を通しません。
家庭用の浄水器は、もともと水道水を想定しています。自然界に存在する細菌までろ過できるとは明記していないんですよね。
ろ過される粒子は大きめですし。
ろ過したはずが、腹痛当たりました!!
これじゃあお話になりません!
細菌や寄生虫がろ過できるかどうか。
これを何より重要に選びましょう。
その他機能は正直どうでもいい!
塩素がどうとか、水が美味しくなるだとか、そんなことはどうでもいい!
家庭用の浄水器に多いんですが、塩素除去だとか水が美味しく飲めるとかの記載がされています。
自然界にそんなことを求めていません!
その他、「イオン除去機能」や「活性炭素」など、フィルターの種類にこだわっただのなんだの
いろんなうたい文句があるとは思いますが、細菌と寄生虫さえろ過できればあとはどうでもいいのです!
僕らが飲むような沢の水は、そのまま飲んでも味はおいしいんだもの。
コンパクト性と扱いやすさのバランス
あとは好み!!
沢や湧き水に対応した浄水機能があれば、あとは価格や使いやすさで選べばOKです。
コンパクト性を重視したもの、流通が多くて安価なもの、浄水の速さが利点なもの。
それぞれ好みや自分のアウトドアスタイルに合うものがあると思います。
おすすめできる浄水器
というわけで、あなた方アウトドア人諸君におすすめできる浄水器をピックアップしました!
これで沢から流れ落ちる、うまそーーーーーな水を安心して飲めるってもんです。
飲んで大丈夫かな?? ほんとに大丈夫かな??
なんて思いながら恐る恐る飲む日々にオサラバよ
ソーヤーミニ
「ソーヤー」の浄水フィルターは、0.1ミクロンの無数の孔を持つ中空糸膜の働きで、水に溶けている化学物質やウイルス以外の、有害な病原体を宿したバクテリアや水生微生物を99.99999%除去できます。
UPI
0.1μmのフィルターなので、寄生虫や細菌が除去可能です。
ウイルス以外と書いてありますが、最低限の仕事はキッチリこなします。
浄水器だけなら最も軽量&コンパクト。そして下記紹介を含めて最も安価。
まずはこちらが第一候補なんじゃないかな?
コンパクトさゆえ、ハイドレーションシステムにも取り付けられるという汎用性の高さ。
おそらく一番使われているであろう、アウトドア用浄水器
ただこれ、水を吸うにしろ、圧して浄水するにしろ、力が必要なのが難点。
目を丸るめて口蓋を引っ張りながらチューチューすることになります(笑)
KATADYN BE FREE
読み方はカタダイン ビーフリー
ほぼ上位互換ともいえる性能を持つので、ソーヤーミニを非常に脅かす存在です。
前述のソーヤーミニが、鬼吸い上げor圧縮チョロチョロのどちらかを選択するしかない小型ギアに対してこちらのビーフリー
その名に恥じないジャバジャバ放水。
何が言いたいかというと、浄水に必要なパワーがぜんっぜん必要ない!
その放水はマーライオンのごとく、とまでは言いませんが、ちょっと握るだけで楽に水が出る。
まさしくBE FREE!
ビーフリーの魅力については別記事でコッテリと解説していますよ!!
フィルターはソーヤーミニと同じく0.1μm
浄水機能としては必要十分である。
GRAYL ULウォーターピュリファイヤーボトル
ウイルス除去率まで99.99%とされる、超高性能浄水器。
細菌が1~5μmに対してウイルスは0.02~0.3μm(20~300nm(ナノ))と言われます。
浄水カートリッジ・フィルターは病原菌や不純物などを吸着する電気吸着体、 化学物質、重金属、農薬なども軽減する超粉末状活性炭、菌の増殖を抑える銀処理済ゼオライトの3つで構成されています。
トキラボ
フィルターの性能がめちゃくちゃ高く、ウイルスは電気吸着してしまうみたいです。
ただ、ウイルスまで除去する必要があるか、と言われると、「うーん…」って感じです。
浄水速度は475mlで15秒で可能。
体重をかけて押し出し浄水タイプなので、そんなにパワーが必要ないのが利点。
セイシェル サバイバルプラス携帯浄水ボトル
たぶん最強のアウトドア用浄水ボトル
世界唯一の革命的除去テクノロジーと称しており、独自独占開発のイオン吸着マイクロ浄水4段階システムというのを採用しているみたいです。
フィルターのシステムの詳しくはメーカーにしかわかりませんが、国家・軍隊、法人と契約しているそうです。
リクエストに応じたフィルターを開発しているみたいですよ。
この母体のデカさが安心材料。
特に、ウイルス、重金属まで浄水するみたいで、重金属の浄水データまで取り扱うのはセイシェルのみのようです。
ちなみに、重金属って何ぞや?
って思ったので調べたところ、ヒ素・水銀・カドミウム・鉛など、おどろおどろしい名前がずらりと並びました。
おいおい、浄水どころか汚染された工業廃水すらも飲み水に変えてしまいそうだよ。
細菌や寄生虫のサイズ
一通り紹介したところで、今度は細菌についての知識です。
過去にも集団食中毒になったり死者が出たりと、人間に影響を及ぼしたものを挙げています。
水道設備が発達する前、昔の話ですね。
細菌は細胞を持ち、自己複製能力を持った微生物です。一つの細胞しか無いので単細胞生物です。
大きさは、通常1mmの1/1000の単位【μm(マイクロメートル)】が用いられます。細菌は光学顕微鏡で見ることができます。
東邦微生物病研究所
カンピロバクター
- 大きさ :長さ0.5〜5μm、幅0.2〜0.4μm
- 存在する場所 :肉、井水、湧き水など
- 症状 :食中毒(重篤な場合ギランバレー症候群)
井水、湧水および簡易水道水を感染源とした水系感染事例が、我が国では少なく とも12例確認されており、その原因の大部分は不十分な消毒であった。
NIID国立感染症研究所
主に汚染された鶏肉による発症が多いです。それでも小数例ですが、水からの発症も確認されているようですね。
ほとんどが自然治癒しますが、カンピロバクターの先行感染により、ギランバレー症候群を引き起こすこともあります。
余談ですが、僕は医療職でして、ギランバレー症候群の患者様を担当したことがあります。
全身の筋力低下があり、しっかり歩けるまで半年以上かかっていました。
ちゃんと治る病気といえど、筋力向上も考えると1年は山に行けなくなっちゃいますよ!
恐ろしい。
ピロリ菌
- 大きさ :0.5 × 2.5~4.0μm
- 存在する場所 :土壌
- 症状 :胃炎・胃潰瘍・胃がんリスク(5倍程度)
答えは土の中です。土から汲み上げた井戸水や川の水を飲んで生活をしていると胃の中に入ってしまい感染が成立してしまいます。
ほしおか内科・消火器内科クリニック
実際僕も感染したことがあります。
10代以下の感染率は10%以下と言われますが、高校生で感染してました。
たぶん、子供のころから川に飛び込んで遊んでいたせいかなー、なんて思ったり。
胃に住もうとするため、胃潰瘍や胃炎を引き起こします。
適切な治療ですぐに治りますが、胃カメラやら貧血やら、ろくなことがありません。
大腸菌
- 大きさ :短径0.7 µm、長径2~4 µm
- 存在する場所 :糞便、その他自然界にわずか
- 症状 :食中毒
大腸菌群には、土壌・植物など自然界に由来する菌種も多く含まれます。特に、自然界に存在しているものは、そのほとんどが人に対して影響はありません。
多摩市
自然界に多く存在しますが、大量でなければ食中毒を引き起こしません。
その点では考えなくてもいいのですが
動物のフンが、川の上流にあるかも? と思うと、なんか嫌じゃないですか?(笑)
エキノコックス
- 大きさ :30μm
- 存在する場所 :北海道が中心(本州もあり)
- 症状 :肝障害(致死率90%)
エキノコックスの親虫は、キツネやイヌの小腸に寄生していて、体長は4ミリメートルくらいです。 …(中略)… キツネの糞にまじって外に出た卵は、肉眼では見えない程小さなものです。 大きさは、直径0.03ミリメートルで、球形をしています。 この卵がヒトの口から入ってエキノコックス症を引き起こすのです。
北海道衛生研究所
一番やばいやつ
寄生して数年の潜伏の後、致死率90%とも言われる、超恐ろしいヤツです。
しかも治療は複雑で、高額かつ長期にわたる薬物治療と広範囲の手術が必要だとか…
北海道以外にも、2014年には愛知県で発見されたようなので、本州の自然界も安全ではありません。
浄水したい理由、第一位かなっ!
買ってはいけない浄水器
「安いもん!」「ちゃんとしたメーカーだもん!」
そんな浄水器です、妥協してポチっとしたい気持ちはよーーーくお察しします。
その気持ち、いったん冷静に考えて想像してみてください。
ちゃんと細菌が浄水されているかわからない水、安心して飲めますか?
結局不安になってソーヤーミニを購入する未来が見えてしまいました。
そうならないために、間違ってポチってしまいそうな浄水器をピックアップしてみましたよ!
ここで言う「選んではいけない」とは、あくまで登山やサバイバルにおいて選んではいけないという意味。
家庭用の浄水器や、旅行において都市部や海外の水をおいしく飲みたいという場合は、ニーズにマッチしているということですよ!
ブリタ フィル&ゴー
ネットショッピングでもよくみる安価でお手頃な浄水器。
カートリッジ交換も手軽でコスパに優れます。
ただこれ、想定されている浄水機能が、30μm以上の微粒子とされています。
これではエキノコックスが浄水されないので、サバイバル用としては全く適していないと言ってもよいでしょう。
メーカー自体は母体も大きく、家庭用浄水器としてはシェア率も高いため、使用用途次第ですね!
DAFI 浄水ボトル
JIS S3201で81%以上の残留塩素除去率、300本分ろ過が可能
などの機能が数字で書かれています。
しかし、やっぱりこれも水道水を想定した浄水器のようで、フィルターの穴径は記載されていません。
家庭用としては、おしゃれで可愛く、使いやすそうですね!
浄水器はちゃんとしたやつ選んで!
というわけで何度も念押しです。
浄水器はちゃんとしたものを買うとよいですよ!
あっても無くても飲める沢の水、だけどもあなたは不安だったから探しているんですよね。
命には代えられない! など、大げさなことは言いませんが、安心=楽しいアウトドアです!
(あ、中には楽しい=命のやり取り=快感=変態もいますが笑)
読んでくれてありがとう!
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